1. 事前準備
現在、対応しているOSは、WindowsXPになります。
またjigletを作成するために、JDK(Java Development Kit)が必要になります。
下記のリンクより、JDK5.0をインストールし、インストールしたフォルダの bin/ にパスを通してください。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/download.html
次にjiglet開発キットをダウンロードし、好きなフォルダに展開してください。
→ jiglet開発キットダウンロード
2. チュートリアル
start_jiglet_dev.batを起動します。
新規作成で"Sample"と入力すると新しいプロジェクトSampleが作成されます。
これをコンパイル実行するとエミュレータが起動し、左上にはSampleと表示されます。
ソースを開くからソースファイルを開き、ここに変更を加えていきます。
例) drawString("Sample", 10, 20); → drawString("Test", 10, 20);
このように変更し、保存します。
再び、コンパイル実行でエミュレータを起動すると左上にはTestと表示されます。
エミュレータが起動しない場合は、エラーメッセージを見て修正します。
新規作成 | 新しくjigletを作成します |
読込み | 既に作成したjigletを読み込みます |
ソースを開く | 読み込んだjigletのソースを開きます |
フォルダを開く | 読み込んだjigletのフォルダを開きます |
API | APIリファレンスを表示します |
コンソール消去 | メッセージを消去します |
SP削除 | スクラッチパッドの削除を行います |
設定 | 設定の変更を行います(各項目については下記参照) |
コンパイル実行 | コンパイルして実行し、エミュレータを起動します |
jiglet作成 | jigletファイルを作成します |
待受 | チェックすると待ち受け状態(非活性)でjigletを起動します |
VGA | チェックするとres_vga内のファイルを使って実行、 及びjigletファイルを生成します (〜_vga.jigletというファイルが生成されます) VGA端末用に別画像が使いたい場合には res_vgaフォルダを作成し、VGA用の画像を置いてください |
未課金 |
ユーザの課金状態を変更します
(getStateメソッドの返り値に影響します)
チェックすると未課金となり、通信に失敗します
|
配色 | 配色設定パターンを変更することができます |
端末 | 端末に応じた画面サイズ・文字サイズで エミュレータを起動することができます |
ウェイト | ウェイトを調節することができます |
言語 | 言語設定を変更することができます |
設定の各項目について
AppName | jigブラウザ上で表示されるjiglet名 (例 サーチエンジン) |
SPSize | jigletが使用するスクラッチパッド容量 (例 1024) |
MainClass | jigletのメインクラス (例 SearchEngine) |
JigletVer | jigletAPIのバージョン |
AppVer | jigletのバージョン (例 0.0.1) |
AppType | jigletのタイプ
TOOL |
--- |
ブラウザのTOOLとして使用するjiglet |
TASK |
--- |
単独で起動するjiglet |
CONCIERGE |
--- |
待受に設定可能なjiglet |
WIDGET |
--- |
Yahoo!デスクトップでデスクトップに貼れるjiglet |
これらは複数選択することが可能です
|
|
Vender | jigletの開発者名 (例 jig.jp) |
Description | jigブラウザ上で画面下に表示される説明です(全角36文字以内) |
AutoEnlargement | 自動拡大の設定を行います
none |
--- |
拡大しない |
all |
--- |
画像も文字列も拡大する |
image |
--- |
画像のみ拡大する |
これらは1つだけ選択することが可能です
|
|
URL_PARAM | 引数として渡すURL |
SOURCE_PARAM | getSourceURL()の返り値 |
MAX_SP_SIZE | 使用可能な最大スクラッチパッドのサイズ |
LAUNGUAGE | 言語によってjiglet名や説明を切り替えたいときに使います |
3. エミュレータ使用方法
携帯電話のキーパッドとパソコンのキーボードは下記のように対応しています。
携帯電話 | パソコン |
1, 2, 3 | 7, 8, 9 |
4, 5, 6 | U, I, O |
7, 8, 9 | J, K, L |
*, 0, # | M, <, > |
ソフトキー | F2 または 0 |
決定キー | スペース または ENTER |
クリアキー | N |
バックライト切替 | : |
端末開閉 | ; |
メニュー呼び出し | ] |
F5でスクリーンショットを保存できます。
4. jigletを作成する上での注意点
jigletで利用できるAPIはドキュメント(doc/index.html)をご覧ください。
制限事項
・コンパイルの際に非対応のクラスがあるとエラーになります
・一般的なDoJaやMIDPのAPIは使用できません
・読み込める画像はGIFとJPEGのみです
・instanceofは使用できません
・クラスの作成はできません
・StringとStringBufferの一部のAPIに対応しています
・その他、エミュレータと実際の動作が異なることがあります
非対応メソッド
・Stringクラスの非対応メソッド
regionMatches(boolean ignoreCase, int toffset, String other, int ooffset, int len)
regionMatches(int toffset, String other, int ooffset, int len)
toCharArray()
toString()
toLowerCase()
toUpperCase()
trim()
valueOf(boolean b)
valueOf(char c)
valueOf(char[] data)
valueOf(char[] data, int off, int len)
valueOf(int i)
valueOf(long l)
valueOf(Object obj)
・StringBufferクラスの非対応メソッド
length()
setLength(int len)
reverse()
setCharAt(int index, char ch)
5. プロジェクト構成
sampleフォルダ内のHelloWorldを例に説明します
ファイル名 | 内容 |
HelloWorld.java | jigletのソースファイル |
icon.gif | jigletのアイコンファイル サイズ(12x12) |
res/ | リソースフォルダ |
*.gif | jigletで使用する画像ファイル |
setting.bat | パラメータ設定用バッチファイル |
urlparam/ | 起動時にjigletに渡すファイルを入れるフォルダ |
c.bat | エミュレータ起動用バッチファイル |
m.bat | jiglet生成用バッチファイル |
ds.bat | スクラッチパッド初期化バッチファイル |
6. param.txtの書式
[パラメータ名]=[値] と、改行区切りで記述する
文字コードはSJISとする
AppName |
jigブラウザ上で表示されるjiglet名 (例 サーチエンジン)
|
SPSize |
jigletが使用するスクラッチパッド容量 (例 1024)
|
MainClass |
jigletのメインクラス (例 SearchEngine)
|
JigletVer |
jigletAPIのバージョン
使用しているAPIによって、jiglet生成時に自動で設定されます。
|
AppVer |
jigletのバージョン (例 0.0.1) |
AppType |
jigletのタイプです。大文字で記述してください。
区切りで複数並べることができます。(例 TASK,CONCIERGE)
TOOL |
--- |
ブラウザのTOOLとして使用するjiglet(jigブラウザ) |
TASK |
--- |
単独で起動するjiglet(jigブラウザ、Yahoo!デスクトップ) |
CONCIERGE |
--- |
待受に設定可能なjiglet(jigブラウザ) |
WIDGET |
--- |
デスクトップに貼れるjiglet(Yahoo!デスクトップ) |
|
Vender |
jigletの開発者名 (例 jig.jp)
|
Description |
jigブラウザ上で画面下に表示される説明です(全角36文字以内)
|
AutoEnlargement |
自動拡大の設定を行います
none |
--- |
拡大しない |
all |
--- |
画像も文字列も拡大する |
image |
--- |
画像のみ拡大する |
|
WidgetActivating |
Yahoo!デスクトップにて、ウィジェットにカーソルを合わせ、で決定キーの押した時の動作を設定します
指定しない場合は yes になります。
yes |
--- |
決定キーを押しても、アクティブになりません。
isKeyEnabled() の返り値が false のままです。
|
no |
--- |
決定キーを押すと、アクティブになります。
isKeyEnabled() の返り値が false から true になります。
|
|
7. setting.batの書式
setting.batはエミュレータの設定が格納されたファイルです。
APP_NAME |
起動クラスの名前
|
URL_PARAM |
引数として渡すURL
|
SOURCE_URL |
getSourceURL()の返り値
|
COLOR |
配色設定ファイル名
binにある色情報ファイル名を指定します。
ファイルが存在しない場合グレーになります。
|
PLATFORM |
端末名を指定(bin/terminal.txtに画面サイズ・文字サイズの情報があればそれに応じてエミュレータが起動する。ない場合にはP902iと同様のサイズで起動)
|
LANGUAGE |
getLanguage()の返り値
|
MAX_SP_SIZE |
使用可能な最大スクラッチパッドのサイズ
|
FLAG |
待受、課金、言語チェック、ウィジェットに関するフラグ
Y、Nを順に記述します。(例 NYNN)
・待受
待受起動に関するフラグです。
Y : 待受起動します。
N : 通常起動します。
・課金
jigブラウザの課金状態に関するフラグです。getState(STATE_CHARGED)の返り値を変更します。
Y : 課金済み(CHARGED_YES)
N : 未課金(CHARGED_NO)
・言語チェック
海外端末向けのフラグです。
Y : 2バイト文字列が半角記号に変換され、文字化けしてるように描画されます。
N : 普通に文字列が描画されます。
・ウィジェット
Yahoo!デスクトップでウィジェット起動に関するフラグです。
Y : デスクトップに貼られた状態で起動します。
N : 通常起動します。
|
※注意事項
通信を行う jiglet のテストするには、setting.bat の SOURCE_URL を記述する必要があります。
getHTTP() や accessHTTP() で指定された URL が SOURCE_URL で始まっていないと通信できません。
以下の例のように記述してください。
●jiglet のダウンロードURLが http://jig.jp/jiglet/Test.jiglet の場合
SOURCE_URL=http://jig.jp/jiglet/
通信OK : http://jig.jp/jiglet/sample.gif
通信OK : http://jig.jp/jiglet/data/sample.dat
通信NG : http://jig.jp/image/sample.gif
8. bin/setting.txtの書式
binフォルダにあるsetting.txtを変更することで、アプリの各種パラメータを変更できます。
BACKGROUND | 待受画像(getConciergeImage()メソッドの返り値) |
ICON | selectURL()で表示されるアイコン一覧 アプリ名、URL、アイコン画像の順に「,」区切りで並べる |
9. bin/rss.txtの書式
RSSのチャンネル情報と記事情報が書かれたファイルです。
チャンネル名を書いたあと、その下にチャンネル記事を書きます。
チャンネルの書き方
[チャンネルID],[チャンネル名],[選択フラグ]
選択フラグがselectedの場合選択済み、それ以外は非選択
記事の書き方
[記事ID],[記事タイトル],[記事URL],[日付],[時間],[フラグ]
フラグが「new」の場合は未読記事、それ以外は既読記事です。
10. jigletをダウンロードするには
- jigブラウザ
-
jiglet をjigブラウザでアクセス可能な場所にアップロードします。
jigブラウザでアップロードした URL にアクセスするとダウンロードされます。
11. jigletを公開するには
下記のようなHTMLを書くことでjigletをダウンロードさせることができます。
<a href="[MainClass].jiglet">download</a>
例) <a href="SearchEngine.jiglet">サーチエンジン</a>
12. jigletにパラメータを渡すには
・ダウンロードURLにアクセスする (既にそのjigletがダウンロード済みの場合には、パラメータを渡してjigletを起動します)
〜jiglet?urlparam=[URL]と書かれた場合
[URL]にアクセスし、取得したデータをjigletに渡します。
それ以外の場合
?以降の文字列をjigletに渡します。
→エミュレータで確認するには
設定のURL_PARAMで指定したファイルをパラメータとして取得することができます。
urlparamとしてjigletに渡す場合には実際にアクセスするファイルを
それ以外の場合には、?以降の文字列を書いて保存したファイル名を指定してください。
(パラメータとして渡すファイルはurlparamフォルダの下に置いてください。)
・jigブラウザのページ情報あるいはリンク情報から「このURLをjigletに渡す」を選択する
また、jigletの起動パラメータ取得にはgetLaunchParameter()を使います。
起動パラメータがある場合には、getKey()メソッドでEVENT_LAUNCHEDが返ります。
この値が返った後に、getLaunchParameter()メソッドを呼び出してください。
パラメータがない場合、または一度パラメータを取得した後はnullが返ります。
13. ブログパーツ
jigletがブログパーツとして使えるようになりました。
jigletの変更は不要なので、簡単にブログパーツとして使用できます。
・ 公開するために必要な作業
・ jigブラウザ向けjigletとの相違点
※本サイト中に記載されている会社名・製品名は、各社の登録商標または商標です。
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